ペンのライン

~大津の町並みを中心とした水彩スケッチ~

大津の町並み63(坂本3丁目,蔵のある町家)

ペンのライン
建築当初からあったと思われる虫籠窓、屋根には煙出し、
漆喰で塗り固まれた置屋根の立派な蔵があり、立派な
外観の町家です。

一般的に煙出しの下には竈があり、煙を上に逃がすために
吹き抜け構造になっていますが、2階の横面に増設窓が
ありますので、現在は吹き抜けに天井を貼って部屋になって
いるようです。

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2007.06.30


【解説】置屋根
文字通り、建物の上に屋根が「置いて」ある構造です。
防火のため屋根まで塗り込められた土蔵の上に、雨仕舞い
のため構造的に独立した屋根が置かれています。そのため
蔵本体と屋根の間には空間が出来ています。空気がよく
抜けるため、室内に熱が伝わりにくく、夏でも温度が上がり
にくい構造になっています。

【写真1】
膳所の旧街道沿いにある置屋根構造の大変大きな蔵です。
かなり改築が進んでおり、ほぼ住居と化しているようですが、
屋根を「置いた」状態であることが良くわかります。
動物が入るのを防止するためネットも張られています。


【写真2】
木で隠れて解りにくいですが、正当派の蔵です。
漆喰で塗り込められた蔵の上に瓦屋根が置かれています。
(京都神護寺)